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2005/08/21

人が人を殺す理由

人間は今のところ地球上で唯一、己の欲望のために同種族を殺す生き物だ
他の生物でも同族殺しはあるが、それは種の保全のために止むを得ずであることが大多数である
なぜ人間は同族殺しを"いとも簡単に"行うことができるのか
それはたぶん、名前に縛られるからだと思う


人間は長い歴史の中で、自分たちが認識できるレベルのモノ全てに名前をつけてきた
名前をつけてモノを区別できるのは、いまのところ人間だけである
他の生物も、我々が認識できないだけで名前を持っているかもしれない
でも恐らくそのレベルは、人間がロボットに1号2号と付ける記号や型番と同じだろう。けれど生物的な違いに関しては、ちゃんと"区別"していると思う
つまり「自分と相手は違う生き物」という基本的な部分だ
これは人間以外の生物も、きっと持ち合わせている
例えば犬が猫を見れば、お互いそう感じるだろう。それは恐怖であり、生命の危機を訴える信号でもある
でも、犬が犬を見た時はそのような警告は出ない。犬同士で恐怖を感じる必要はないし、縄張りの主張こそすれ命をどうこうする必要は無いからだ
それに対して人間がつける名前は「アイツはオレじゃない」という"切り分け"をするためのものだ
「あいつ」「おれ」じゃないのだから、「おれ」以外は全部「違う」ということである
つまり、人間はホモ・サピエンスという1つの種にありながら、1固体が他の全て(他の生物から直接の両親まで)を『違うモノ』と認識しているのである
この世に生を受けた時から、周りの全てのものは異種なのである。生物学上は全く同じ生命体から生まれてくるのに
そして「あいつ」らは"怖い"。だから身を守るために、「おれ」以外は排除しようとする
だからいくらでも同族殺しに手を染める事ができる
もちろん人間には、「区別」という能力とは別に「感情」や「知識」という特徴もあるので、すぐに殺したりはしない
恐怖のレベルが低ければ、嘲りや蔑みという形で排除機能が働き、最大の恐怖(ストレス)を感じれば殺意となる、ということなのではなかろうか
「名前」という区別能力があるから、人間が発展してきたというのもある
けれど、人間はどこまでも「名前」に縛られる
日本人じゃないから
○党じゃないから
政治家じゃないから
大人じゃないから

何もかもを「他」と考えて排除し続ける
そうしていつか、それゆえに滅んでいくのかもしれない

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