人間辞めますか、プログラマ辞めますか【1】
仕事のこと、収入のこと
いろいろ考えていると「プログラマ、辞めなきゃよかったかな」という考えが、頭をよぎることがある
けれども、あの時過労死寸前と医者に断言されていたのは事実
一時の収入を得た後、惨めな死を迎えるか
地べたにはいつくばってでも生き延びるか
そんな究極の二択をつきつけられて後者を選んだものの、果たしてそれで良かったのか
あれは6年ほど前のこと
あるすは某社の海外向け携帯を作るプロジェクトに関わり、その中でSEの真似事のようなことをしていた
(実力としてSEにはなれないので、副リーダーのような立場になっていた)
詳細を書くと、それだけでとんでもない文字数になるので割愛するけれど、とにかく作業環境は劣悪だった
政令指定都市のど真ん中なんだけど、駅が近所に無い住宅街の只中に研究所があった
しかも作業場には窓というものがなくて、朝から晩まで10数人のプログラマが缶詰状態で仕事をしているのである
9:30ごろ出勤して、帰るのは終電というのが当たり前。帰れていた自分はまだマシな方で、帰宅不能者がよく出たものだ
休憩はまともにとれない。なけなしのパンを食べなから片手はキーボード
土日の休みはクライアントが休みのときだけちゃんと取れた
疲労と寝不足で食欲は無くなり、コーヒーとフリスクばかり消費していく
タバコを吸う連中の消費本数は尋常ではなくなり、打ち合わせと称しては喫煙室へ逃亡する回数が増えていった
もちろんこうなったのは、自分の能力が足りないがために、要求された通りの作業ができていなかったのが一因だ
けれども、"その日その時点ではこれ以上作業するより明日につなげた方が効率がいい"という状況であっても
「ふぅん、帰るんだぁ」
などと嫌味を言われてしまう状況では、仕事場を離れるという事ができなくなってしまっていたのだ
そんな仕事も半年以上過ぎ、年を越して春の足音が聞こえはじめた頃から体がおかしくなり始めた
その頃ちょうど左奥歯が痛くて歯医者に通っていたのだが、当然ほとんどまともには通わせてもらえなかった。なけなしの休みの日や、なんとか午前休みを作って行っていたのだ。でもある日、急に顔の左側が腫れあがって来た
最初は疲れで痛いのかなと、冷えピタ君を張っていた(もちろん歯医者には行けてない)。だが、腫れは引くどころかどんどん進行していって、ついには左頬だけ二倍くらい膨れ上がってしまったのである
ところがそれでも、会社は医者へ行くことを許さなかった。痛いのはお前が痛いと思っているからだ。だから腫れてきたんだなどと言われて
痛みと苦痛で寝ることもままならなかったが、意地で時間を作って歯医者へ行ったとき、担当医が一言
「あ、これはもうだめだ」
何のことか説明もないまま、医者の自動車で近所の総合病院へ連れて行かれた
口腔外科という馴染みのない場所へ通され、レントゲンや血液検査を一通り受けた(その頃には全身がけだるく、まっすぐ立つのもやっとの状態になっていた)
検査後、医師はこう告げた
「じゃ、これから入院ね」
本人は軽いパニックである
「あのう、仕事は半休しか取ってないんですけど・・・」
医師は真顔でこう返した
「死にたければ仕事に戻って良いよ」
本人はまったく分かってなかったのだが、この時あるすの左奥歯周辺は大変な化膿を起こしていて、切開手術の必要に迫られていたのだった
ちょうど、何度目かの誕生日のことだった
《続く》
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