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2005/10/23

ウィルコム期待の新作 W-ZERO3

このところ、携帯関係のニュースにはまったく興味が沸かなかったのだが、これはやられた
それはウィルコムのW-SIMシステムを利用している、シャープのW-ZERO3である
PDAのようで電話で、しかもデジカメという多機能性もさることながら、PHSによる通信以外に無線LANにも対応する、モバイル性能の高さは特筆に値する

DDIポケットがウィルコムに変わってから半年以上、新機種の発表はほとんどなかったのだが、ここに来て一気に攻勢を強めた感がある
それというのもやはり、W-SIMというシステムを開発したのが大きいだろう
これはつまり、電話の中で「通信」をする部分はウィルコムが責任もって作るから、ガワや中身はそっちで作ってくれ、というシステム
普通の電話の子機と開発思想が同じであるPHSだからこそ、これほど簡単に早く開発・提供ができたのだろう
通信機器開発に携わっていた身から言わせてもらうと、この思想はすっごく正しい
携帯端末の開発部位は、大まかには4つに分けられる
基地局と端末間の「無線通信」部分、画面表示など視覚に訴える「ユーザーインターフェース」部分、各種キータッチやマイクなど外部からの情報を拾う「インプット」部分、それらをつなぎ合わせて運用する「制御」部分
開発者はこれを全部自分たちで作らなければならない。もちろん仕様は決まっているし、それぞれの部分のうちいくつかは、他社がモジュール(プラモの部品みたいなもの)化しているものを買ってきたりもするわけだが
この中で一番時間がかかってバグりやすいのは「無線」の部分だ。決められた情報をちゃんとやりとりするように作っているはずなのに、ほんの1msタイミングがずれたたけでフリーズしたりする、デリケートな部位だ
そんな「無線」について一番詳しいのは、もちろんキャリア(ここではウィルコム)の技術者に他ならない
が、フツーのキャリアは網内(基地局から普通の電話と同じネットワークにつないだ先の事)には責任を持つけれど、そこから先はメーカー側に押しつけだ
うまく通信ができなくても、通信と機体内部のソフトが同調を取れなくても、「そりゃそっちの開発が悪いんでしょ」とずっぱり切られる事もしばしば(苦笑)
そのため、結局通信ソフトがバグっている謎を解明できないまま、ソフトリリースを迫られる事が多発するということに
W-SIMは、その問題をある程度解消し、且つ開発期間を短縮することが可能な発想というわけだ

これが発表された時「ウィルコムはなかなかの発想をするなぁ」と思っていたが、まさかここまで早くそれが実になるとは思っていなかった
結果として、PHSから遠ざかっていた旧本多エレクトロンやシャープが戻ってきたのだからすごい
こりゃ本気でウィルコムに期待してもいいかも!?

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