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2006/01/14

突然だけど、YMO

突然だが、YMOである
理由は無いが、なんとなく今書きたくなった


私がマトモにCDを集めたり映像作品を集めている数少ないアーティストの一組
もちろんその"好き"のレベルは、世の中のYMOを深く愛している人達には遠く及ばないと思う
なんせYMOが全盛だった時代はまだ子供も子供、オコチャマ以下だったので、その当時の事なんて全然知りもしない
しかし有名な『RYDEEN』だけでなく、何故か『東風』『BEHIND THE MASK』を耳で覚えていた
(きっとラジオとかから流れてた曲をなんとなく覚えてたんだろう)
物心付いて、このメロディは誰の作品なんだろうと調べたら、YMOに行き着いたという経緯
最近はベスト版やDVDが購入しやすくなり、レアな音源とかにこだわらなければ、YMOの作品自体に触れやすいのが嬉しい
しかしこの人達の曲調は、今聞いても全く色褪せないし、普通に新曲としてリリースしても全く問題がないじゃないかってくらい先進性があるな、と改めて思う
それと同時に、初期の曲と後のほうの曲が、これだけ"全然"違うってのもものすごい。あるアーティストが、年を重ねて進化したっていうのとは違う。3人のメンバーの意見のどれが強くなったとか弱くなったとかでもなくて、赤の他人が作っているという印象
さらに言うなら、時々良くも悪くも"ぶっ壊れた"スタイルになって曲をリリースしている辺り(『君に胸キュン』が代表的)、アーティストとしての根性を感じる

主要メンバーの御三方は今でも音楽会の巨匠でらっしゃる。これだけの作品を産み出すパワーをお持ちなら当然か(付け加えて言うなら、少々老けてしまわれた以外は、皆顔も印象も変わってない・・・)
いろいろな曲を聞いたりエピソードを聞いていると、細野晴臣氏がはもくもくと敵陣を攻略する軍隊長、高橋幸宏氏は力ワザの実行部隊長で、坂本龍一教授は文字どおり頭脳の参謀長という印象
バランスが良いようで、どっかが突出してしまうとあっという間に瓦解する関係。とはいえ後の時代の人間の勝手な感想ではあるが
でも個人的には、そういう関係だったからこそ、これだけものすごいパワーのある作品を産み出して来れたのではないのだろうかと思う
実際、意見の対立は結構あったらしいということは、ネット上を検索すればごまんと出てくるが、どこかで危ういバランスを保ちつつ作品を産み出してきた結果が、現在でも評価されているわけで

ちなみに、2003年にリリースされた『Visual YMO:the Best』は、往年のファンには物足りないかもしれないけれど、私のようにYMOはかじったくらいだけど好き、という人には最適な作品だった
『君に胸キュン』のPV、噂には聞いていたけど本物見てぶっ飛んだし、『TECHNOPOLIS』の演奏映像見たら「教授若いねぇ・・・ってこの頃からもう化粧してるやん!」とかね
一部、前期YMOの方が好きという人にはキッツイ映像もあるけんだどネ
実際自分がそうで、『STAIRS』『NEUE TANZ』あたり。もんのすごく、暗い
このものすごい重さや猛烈な鬱の印象ってどこから来てるんだろうってくらい、前期と違うんだよな・・・


最後にお気に入りの曲
皆さんいろいろありましょうが、私はグリーグシアター演奏版の『COSMIC SURFIN'』である
この、ロックともテクノともつかない、絶妙な作品の仕上がり具合が良い
これを聴けるのが、『Visual YMO:the Best』ともう絶版の某CDだけというのがなんとも・・・
ま、自分の中でYMOといえば『RYDEEN』なんだけど、どうアレンジしてもイケちゃうんでソツがなさすぎてね(;^^)

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