皇室典範を巡る議論を眺めて
今この時代に皇室の皇位継承問題がこれほど話題になるとはなんとも皮肉な話である
皇室の存在意義を考え直すことにも発展しかかっているが、皆さんはどうお考えだろうか?
皇室は現在、日本国の象徴と位置づけられている
これがいろいろな意味であやふやというか、とても微妙な表現なのだが、ようするに「日本の歴史」を体現しておられる、という言い方が当てはまるのだろうか
皇室が存続することにより、日本国民は過去二千年に渡る歴史とつながっていられる、ということだと私は考えている
歴史とは自分たち自身の存在意義そのものにつながる大事なものだ。世界中のあらゆる国が「自分たちに過去輝かしい歴史があった」ことを捏造するのにやっきになったことがそれを証明している
さて、皇室の存在意義は太平洋戦争中もそれ以前からも論じられてきたことだから、目新しい話題ではない。それに、いつでも政治とからめられてきたことである。別にそんなに目くじら立てて小泉首相に文句を言う問題でもあるまい
では今回の問題が何故これほど大きくなったのか
まぁまず、国が「天皇家」とはなんであるかをちゃんと教育してないからイケナイのが最大の問題
次に、小泉首相の言うことはみんないやだ、というのがあるだろう
最後に、万世一系の理論と「なぜか内親王殿下ばかりがお生まれになる」ことが頭痛の種
万世一系については、明治維新から特に強く言われたことで、これが軍事的なイメージにからんでくるから嫌がられている面が多い
だが、これを尊重する人々は、古代の天皇の系譜から言っても男性が皇位を継ぐのが慣例であること、女性は嫁ぐと元の家から離れて夫の家に入るので、その女性天皇から派生した男性が皇位を継いだりしたらおかしい、ということを主張する
女性天皇を認める側は、男性ばかりに権利があるのは時代遅れだとか、男女平等の立場から日本の家制度そのものを批判し、過去にも何人かの女性天皇が存在したことをあげている
私はどうかというと、親王殿下がお生まれになるまでの女性天皇はありだと考えている
どれほどに言葉を飾ろうと、天皇は日本国の王である。日本という国を家と考えれば、その長は男(父)であるから、男性天皇が相応しいと考える
確かに日本伝統の家長制度は崩壊しつつあるが、せめて天皇家のみはその姿を留める努力をしてくださっていただきたい。なんせ日本の象徴であらせられるのだから
なお、この問題を男女平等運動と絡める人が居る
それとこれとは微塵にも関係がないのだから黙っていてほしいものだ
だいだい、この男女平等という言葉自体に共感が持てない。公平と平等を吐き違えている奴らが多すぎて閉口する
人間は生まれながらにして平等ではないのだ
男にしかできないこと、女にしかできないこと、が必ず存在しているのである
性差別が無いのに越したことはないが、お互いの領分をわきまえて協力し合えることが、平等への近道であり差別をなくす方法でもある
内親王というか女性ばかり生まれるのは、人類全体に生物として何らかの問題をかかえつつあるからではないか
どちらか片方の性が増えれば、(今の社会倫理に照らし合わせれば)自然と子孫が増える率が下がるし、種の多様性が失われていく危険な兆候なのではなかろうか
それにしても女性の方が多いのは何故だろう
素人考えではあるが、世界で汚染が進みその影響を人間も受けて、強い子孫を残す能力が低下しているからかもしれない
自分も例外無く女性特有の病気にかかっている。つまり、言い方は悪いが理想の子孫を生み出せる女性が減少しているから、数で補おうということなのかと
皇室典範の改定に対し、小泉首相が性急であったことは、私も感じるところではあった
その意図するところは、首相本人にしかわからぬことだ。この議論が袋小路に入りそうなところで、紀子さまご懐妊の報が入り、自然と議論を後回しにすることになって、首相自身も首根っこをつかもうとしていた連中も、おとなしくせざるを得なくなった
こちらのサイトでも指摘しているが、天の与える状況というのはものすごい
だが逆に、今後紀子さまにかかる負担は雅子さま以上になるだろう。その心中はいかばかりであろうか
しかし皇族になられた以上、避けられぬ道だ
ただ一つ言えるのは、御子が男児であれ女児であれ、無事にお生まれになること、それが一番大事だ
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