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2006/11/11

文明社会の愚

ある日の上長との昼飯で、こんな話がでた


上長がとあるスーパーに勤めていた頃
商品開発の一貫で、ほぼ無農薬で育てた有機栽培のトマトを試食する機会があったそうな
実は上長はトマトがあまり好きではなかったのだが、そのトマトだけは旨い!と感動したという
それだけでなく、ただトマト1個を食べただけなのに満腹感が持続し、非常に驚いたことを覚えている
...と
それは何故なのだろうか?

人間は土地に野菜や果物を「作らせる」ために、栽培という行為を行う。最初はとにかく「できればイイや」という感覚で作っていくが、やがて欲が出て「もっとできないか」と元となる種を増やしたりする
だが、人間が「英知」をかけて「効率の良い栽培方法」を追求していき、ある面積の土地当りで収穫できる作物の量を増やせば増やすほど、その収穫物の一つ一つが持つ有機物(=栄養素)は減っていくのではないか?
なぜなら、ある場所が持っている有機物の量は決まっている。その土地が土地として成り立つために必要以上の物を、自然は与えようとはしない。それでも種は蒔かれ、植物は我知らず育つ。とにかく土地から得られるあらゆる物を使って、実を実らせる。しかも実らせる物の質ではなく、数を要求されるから植物もない知恵を絞り、どこかで「何か」を削って収穫量の嵩だけは増やしている

で、そうやってできた収穫は見た目だけのスカスカなんじゃないのかと
ようするに、大量生産したのはいいけど"部品"が足りなくて、実は中身がない状態じゃないのかってこと
これは野菜や穀物に限らず、食肉にだって言えることだろう
できあがってくる"大根"や"人参"は、同じように見えてもう昔のものと違うということだ。で、その栄養素の足りない部分を、土地に染みこんでしまっている農薬を初めとする有毒物質が占めている・・・という可能性は否定できない

飽食の世の中を実現しているように見える先進国だけど、実は食べても食べても満たされないから喰っちゃってるだけなんじゃないのか?
サプリメントなんて、その象徴的な例じゃないのだろうか。だって「食べるだけは食べている」のに「栄養が足りない」状態が起きているんだぞ?少し考えればおかしいでしょ、それって

なるべく多くの人が平等に、って頑張った結果行き着いた世界がこれか。虚しいな

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