秋葉原
昨日、ベースで漫画をもらって、その脚で横須賀から逗子まで帰ってきたその時だった
秋葉原に向っていた友人からの電話が鳴った。時間は13時30頃
数十分前
安いDVD-Rのスピンドルがあったら値段を教えてくれ、とこちらが言い
横浜とさして変らないがどうする?と相手が返す
そんな他愛のないメールをやり取りしていた
その後、何か安いものでも見つけたのだろうか、と通話キーを押す
「もしもし」
スピーカーからは友人の声と、もの凄い音が一緒に聞こえる。ヘリが飛ぶときの轟音だ
だが、それは普段の秋葉原で聞こえる音ではない。やけに脳天気な店頭スピーカーの売り文句はどうしたんだろう
「なんか、警察車両ですんごいことになってるんだけど」
この友人は、いつも喋るのが回りくどい。物事をストレートに言わないので、今回もその手かと頭を抱える
「いいから、なんだよ。車が事故った?」
しばし黙った後
「ああっもう、ヘリがうるせぇ・・・なんか、通り魔とかで大変なことになってんだよ。駅に近づけねぇ!」
冗談かと思ったが、悲しいことに事実であった
これが、事件発生からおよそ一時間後の現場の写真である
もう少し近づいたところ。生々しい様子が伝わるようだ
少し引いたところでの撮影。すでに多くの報道車両が来ていることが分かる
友人は、事件発生よりも2~30分前にここを通り、ZOAに向っていた。その後地下の売り場に行っていたため、何が起きたのかサッパリ知らないまま、JR秋葉原駅に戻ってきたらこんなことになっていたそうだ(そうでなくてもアキバの店舗は密閉性の高いところが多いので、外の様子が分からなくなることがしばしばある)
まずとにかく、この事件に遭われ、命を落された方のご冥福を祈ると共に、怪我をなされた方の一刻も早い回復を祈りたい
さて、問題はこの事件を、アキバだから起きたというように報道している、低俗なるマスコミである
悲しいことに、今現在日本ではこのような事件が非常に多い(それでも欧米諸国に比べればましな方だが)
それがたまたま、今回不幸にもアキバという場所で起きたのであって、あの街に集まる人々(詰まるところオタク)に何か起因しているという考えは、あまりに短絡的である
(もう少し突っ込むと、読売新聞に書いてあったような『オタク狩り』の表記は、オタクを"狩る"者であってオタクそのものは被害者だ、と言うことが分かって書いてないのがバレバレである)
街の事情をこれ見よがしに書けば、物事を見透かしているように見えるし、オタクというものが分からない一般人からすれば、気味の悪い幽霊話を聞いているようなもので、面白半分にも受け止められよう
んなこと言ったら私だって、必要と有ればアキバに行く人間です。主要な店の場所はほとんど知っているし、どんなモノがどこへ行けばあるかも、大抵のセオリーは頭に入っている
そう言う人間が全部怪しくて怖い人間だって言うなら、何故仮にもパソコン教室という、他者と沢山接しなければならない場所で、5年近く交流しているのでしょうね?
そりゃもちろん不満もありますよ。でもそれは生きてたら仕方ないことでしょ
ここでも何度も書いているけれど、これは日本が築いてしまった壊れた社会構造の業の一部に過ぎないのだ
誰かの、何かのせいにするのではなく、まず自省を
人の振り見て我が振り直せ
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