映画・テレビ

2006/07/20

ニュース番組の質《書き直し》

TVのニュース番組ほどその局の色が出るものはない
そして、ためになるかならないかも非常に差が出る
かつてはいろいろな番組を見たものだった。が、徐々に大手民放のニュースが呆れるほどつまらなくなって、NHKのBSニュースしか見なくなっていた


その呆れるほどつまらないニュース番組の最たるものが、TBSのニュース23であろう。戦争関係の報道となると、途端に鬱陶しいほどの暗いくらい「過去の反省」を求める報道を垂れ流す
本日(7/20)に端を発した「昭和天皇発言メモ」についても、先ほどまで延々と特集を組んで放送していた。もぉええっちゅうに
だいたいあのメモ、すげぇ捏造の臭いがするんだけどね・・・
左記の本は、ニュース23の報道姿勢について淡々と述べた本であり、どれだけすっ飛んだ内容かを知るには最適である(が、あのニュースを構成する人々に関する考察は無いので、罵詈雑言の集まりに見える危険性があること付け加えておく)
そして最近はもっぱら平日23:00頃からスタートの、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」である
この番組のいいところは、『ニュースの幅が広い』『比較的冷静な報道』『コメンテーターが普通(これ重要!)』ということ、そして内容が面白いのである
もちろんタイトル通りで経済に関する記事が主で、いわゆる社会的ニュースの比率は低い
さらにビジネス系の番組というのは、どうしても専門用語が飛び出すことが多いと思う
しかしこの番組ではそういった部分をなるべく減らし、一般視聴者にわかりやすい説明にしている(例えば単に株価の下落について論じるのではなく、国内外の経済の動きについて軽く触れて、その経緯を簡単にであるが付け加えてくれる)
それに、新商品情報や新しい会社の情報など、ためになる情報を沢山流してくれるのだ。例えば教室でお客さんとお話しするときに、知っていると相手の興味を引きつけそうな市場の話であるとか、雑学の類である。きっと日経新聞を読むより何倍も面接で役立つと思う
これこそが「役に立つニュース番組」ではないだろうか?

他の民放ニュース番組のように、キャスター個人の考えを押しつけたり、何かに付け「誰が正しい(悪い)」という報道は必要なのだろうかと常々思う
確かに世間の重大事件を知ることは重要であるが、それについて無闇に掘り下げたことを知って、明日の生活に何か足しになるのだろうか?こんな、ほとんど昼間のゴシップワイドショー並みに質の落ちたニュース番組など見るに値しない
もしも、そいうことを知りたいなら、新聞や週刊誌を見るか、ネットのニュースサイトでも漁ってればいい(それこそ2chでも徘徊すれば最適なんじゃね?まぁ、そのような風景を「ネット引きこもり連中の戯言」と、当の民放キャスター達切って捨てるだろうけど)

最近ではBSの「今日の世界」も質が落ちてきた気がする(韓国KBSのニュースなんぞ流さんでええわ)
こんなんだから、ネットのニュースサイトに人々の視線が移り、そこで赤裸々な意見が交わされるようになるわけだが


余談ながら昨晩、友人とチャットをしていて
「国内マスゴミのせいで、有事になった場合に、どの情報が正しいのかを選別するのが非常に難しくなる」
という話題になったとき、同時に
「テレビ東京がアニメを中止したら正しい報道に違いない」
などと発言した瞬間、みんな同じ事を考えているのだなと実感した(苦笑)

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2006/04/08

Mr&Mrsスミス《ネタバレちょっとあり》

お正月公開時にすげー見に行きたかったんだが、なんせ病人だったんで挫折
シチュエーションがおもしろかったのが最大の理由
早々にDVD化したので早速購入した

一瞬で恋に落ちた美男美女
一見ごく普通の、多忙なエリート社員の夫婦に見えるが、実はお互いに重要な秘密を隠していた
なんと二人は別々の組織に所属するプロの暗殺者だったのである!
ある日、偶然全く同じ標的を狙うことになった二人は、ミッション先で偶然出会ってしまう
正体を知られたからには殺すしかない
さらに夫婦の倦怠期だったことも手伝って、壮絶な夫婦喧嘩がスタートするのであった・・・

うーん
期待していたよりストーリーが平べったかなぁ
最初の方の夫婦のびみょーな日常生活とか、腹の探り合いのシーンなんかは結構よかったんだけど
もうちょっとこう、夫婦のスーパー暗殺者ぶりと、徹底的な喧嘩っぷりを見たかったような
あと、結局のところ殺しきれずになんとなく仲直りしてしまって、逆に所属組織に狙われることになった後のオチがちょっと淡泊すぎ
ここまで熱く燃えたんだから、夫婦で楽しく逃亡生活とか、爆発の中で姿をくらますとか、劇的なオチにしてくれてもいいじゃん、などと思ってみる
あと、アンジェリーナ・ジョリーの方ばかり、微妙に目立ってませんかね?ブラピが可哀想だぞ(=_=;)
特典映像もしょぼい・・・ような気がする
あとちょっと、あとちょっとなんだけど、何かが足りない
60点から70点てところ
歯がゆい!

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2005/09/18

オーシャンズ11


2001年 アメリカ・ワーナーブラザーズ
スティーブン・ソダーバーグ監督作品
評価:★★★★☆

刑期を終えて仮出所した窃盗犯ダニー・オーシャン
彼はかつての恋人テスが、ラスベガスのカジノ王ベネディクトと付き合っていると知る
それが元で対立したベネディクトの鼻を明かすため、テスの気持ちを呼び戻すため、昔の仲間ラスティーと共に"スペシャリスト"を集め、カジノから大金を盗み出す大胆な計画を立てる・・・

これは映画館で観て、なかなかいーじゃんと思った希な作品の一つ
スピーディな物語展開で、ハラハラする場面の盛り上げ方がGood。余計な場面は適度に省いてあり、ラストもわかりやくて好感が持てる

とはいえ、よほどのことがない限り、どんなに良くても映画館で観た後はDVDを買わないのがいつものパターン
でもなんでDVDを買ったかと言うと、母親がジョージ・クルーニーの映画を観たいと言い出したのがきっかけ
なんでもERをチラっと観てはまったんだとか。去年NHKが本格的に放送してるときにハマればよかったのにねぇ(ERのBOXでも買ってやろーか、と話したがソレは要らないらしい)
でまぁ、これならもう一度観てもいいしということで購入した
一緒に「オーシャンズ12」も購入したのだけど、時間が無くて観れてない・・・

「バイオハザード2 アポカリプス」も観てねーじゃん!!
( ̄□ ̄;)!!

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2005/05/01

コンスタンティン

コンスタンティン/CONSTANTINE
2005年 アメリカ・ワーナーブラザーズ
フランシス・ローレンス監督作品
評価:★★★☆☆

かつて2分間だけ自殺が"成功"してしまったために地獄を垣間見、そしてその世界へ行くことを恐れて"罪の免罪符"を得るためだけに、人間世界で悪魔を払い続ける男・コンスタンティンの物語
自分のためだけに、なんの感傷もなく悪魔を倒し続ける彼に、肺ガンで余命1年の宣告が下る。焦るコンスタンティンだが、自分勝手な悪魔払いでは天は救いの手を差し伸べてはくれない
天・地・地獄のバランスを崩す企てに気づいて行動を起こすが、それもまたおそらく自分のためだけなのだろう
挙げ句、彼は自分が神と悪魔の掌で踊る哀れな魂だと意識せざるを得ないのであった

別にキアヌ・リーブス目当てに行ったのではなく、こういうネタ好きなんで、公開前から見る気満々
「ヘルブレイザー」というアメコミ原作モノなのだそうだが、あるすは全然見たことがなかったので、逆に単一の作品として鑑賞できたことは良かったかもしれない
それが何故かと言うと、前評判が結構悪かったので。曰く、病的で神経質なコンスタンティンにキアヌは合わないとか
でも観てみるとそうでもないかなと・・・あのシャープな顔だちと白い肌は、結構病的に見えなくもないんじゃないかな?
それに、安易に正義の味方らしく振る舞うことも無く、また安直なラブロマンスに走ることもなく、ある程度ヒネたと態度を維持した演出も評価できる
他の悪い評判としては、内容が宗教的過ぎて日本人に分からないんじゃないか、というツッコミ
あるすは宗教&ファンタジー物に興味があって、結構深く調べまくっていたので、全然違和感無く観れてしまったので気にならず。つーかそんなにムズカシイ解釈が入るとこあったか?ってくらい
難を言うなら、そんなびっくりするような世界観や物語じゃなかったことかなぁ・・・
普通に観れる映画です。これといって観るモノが無いけど外したくない時はいいでしょう


話は変って
今日はみなとみらいにできた109シネマズに初めて行ったのだけど、あんまりいい映画館じゃなかったと思う。映画館とその併設施設の運営がちょっと下手という印象を受けた
しかもシアター内が異様に暑くて汗をかきながら映画を観るという今までにない経験をしてしまった。おかげであまり映画に身がはいらなかった
さらに、隣の席に汗臭いデブが居て(最悪なことに萌え系)・・・
なんか悔しいから、今度はワーナーマイカルに友人を誘って観に行っちゃる!!

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2005/02/10

リアル ムシキング

やっぱり昨日もダルくて更新できんかった(ーー;)
すぐに書きたかったんだよね、トリビアの泉「カブトムシ王座決定戦」のこと
まさにムシキングの再現!司会のタモリ氏が燃えるのも分かる(w
意外とがんばった日本のカブトムシの姿に、年甲斐も無く手に汗握っちゃったよ(苦笑
最終的にはヘラクレスオオカブトが勝ったけど、ヤツ相手に1勝したのは素直にすごいと思ったさ

同時に裏(ウラかよ!)では、サッカー日本代表が北朝鮮に勝利
昨日は日本勢が頑張ったね(いや、なんか違う

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2004/08/18

『キング・アーサー』

2004年 ブエナ・ビスタ
アントワン・フークワ監督作品
評価:★☆☆☆☆

え~・・・久しぶりに外した映画、かな
イギリスの伝説的な王・アーサー王に、歴史上のモデルが居た、という説をもとにしている
アーサー王の物語はだいたい15世紀の物語とされているが、この映画ではまだ帝政ローマがイギリス(当時はブリテン)に領地を持っていた時代(紀元500年頃)を舞台とし、帝政ローマのために戦った戦士の中に、アーサーのモデルとなりうる人物が居た、ということになっている

さてこの映画は、映画を見ている相手が「アーサー王伝説」を全て理解していることを前提に作られており、そのままだと非常に難解で消化不良となってしまう
具体的に言うと、この映画に出てくる伝説の人物と共通する要素を持つ人物は数名で、それぞれが伝説に描かれた物語に似た結果をもたらすように行動するわけだが、その理由がバックグラウンドを知らないと全然分からない
例えば、主人公たるアーサーは、数名のブリテン騎士を率いる、帝政ローマに属する指揮官である。この彼は最終的にブリテンの王となるのわけだが、そういう使命に目覚める前提が全然描かれていない。単に悩める男である
伝説ではアーサーの后となるグウィネヴィアは、ブリテンの土着民族ゴート族の娘として出てくるが、なんでアーサーを愛するのか、彼を王と思うのかが、これも分からない。伝説でアーサーを惑わす、湖の女王・モリガンと混同しているような描写もあった
魔術師マーリンがアーサーを王と選び、彼に協力する過程も描かれていない
こうして、張られまくった伏線が大量に残り、「一体なんだった?」ということになってしまうのである

監督さん、これで満足だったのかな?

この作品で感動できたら、その人はよっぽど想像力と感受性が良い人なんだろうなぁ・・・

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2004/08/17

『ラスト・サムライ』

2003年 タイムワーナー
エドワード・ズウィッ久監督作品
評価:★★★★☆

昨今の海外製日本描写映画の中ではかなりの作品
ストーリーの概要としては
アメリカ南北戦争の英雄だが、今は落ちぶれたオールグレン大尉が、日本の政府軍の教官として就任する
彼はとりあえず訓練した軍を率いて、明治政府に敵対する「侍」と対峙するが、訓練不足が原因で敗退し、自身も虜囚の身となり、侍たちの村へと連れていかれる
そこで出会った侍とその家族たちを見て、オールグレンの心は徐々に彼らに傾いていく

最初に言うと、この映画は明治維新直後の日本を舞台にしたファンタジーである
アメリカの人々が、なんとなく「こんな日本だったんじゃないかな」と考えている世界だ
で、ぶっちゃけた話、このファンタジーのモデルは「西南戦争」と「西郷隆盛」である

そのファンタジーを作り上げている日本俳優たちの演技が素晴らしい
実のところ真田弘之氏目当てで観に行ったのだが(苦笑)、渡辺謙氏にはやられた!
『独眼竜正宗』の頃に比べて格段に演技力がレベルアップしていて、時代の終わりを実感しつつも、そのまま消えることを良しとすることができない侍をよく演じている
もちろん真田氏も甲乙つけがたいのだが、台詞が少なくて(さらに苦笑)
また、奥ゆかしい日本女性を演じる小雪も良い。実のところ、彼女とトムの(ハリウッド的)お色気シーンがいつ挿入されるのかと、内心ドキドキしながら観ていたら、そういうところが全くなくてこれもやられた

こういった日本人独特の感情表現を演じさせることを考えた監督も偉い
もし、もっとアメリカで分かりやすいように作ろうと思ったら、バカみたいに暴れ回る侍や、ヒステリーな女が出ても良かったんだろうけど、きっと「そんなんじゃ日本じゃないよ」なんて思ったんだろうね
ただ、馬にまたがっての合戦シーンは、精一杯ハリウッド受けするために入れたんだろう
なにせ明治維新前後には、すでに当世甲冑をまとっての合戦というスタイルは失われていたのだから

あと、トム・クルーズ、貴方の評価が変わりました
『MI:2』を観た時は「ああ、そんなもんか」と思ったものだったが、いやはやどうして演技が上手い
静の中に動を表現する、という日本独特の演技は、海外の俳優にはとても理解しがたく難しいものだと聞いたことがあった
映画の最初のほうのトムも、まさに普通のアメリカ人(ボディランゲージで表現し大声を上げる)なのだが、自身の配役であるオールグレン大尉が成長するとともに、彼もまた「目だけで感情を表す」ことや「体が動いていなくとも殺気を発する」などの表現をものにしていく。これは評価できるだろう
和服を着て、なんだか嬉しそうにはしゃいでいる笑えるシーンがあったが、あれは彼の本音なんだろうな

余談だが、明治天皇を演じた中村七之助氏であるが、映画館で観た時は「明治天皇?これで??似てねぇ~」と思ったのだが、DVDで見直したら似て見えなくもなくなった(苦笑
なお、彼がきちんと「朕」と表現するのは、これまた一本取られた感がある

もっとはっきり言えば、良いところばかりでなくてツッコミどころもたくさんあるのだけれど、あえてそれは言わなくてもいいではないか
全体としてまとまりのある映画には、そういった野暮な話はしないに限る

何度もみたい、と思った数少ない映画となった

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